みなさんこんにちは。北総運輸広報担当です!
今回、谷中誠社長に少し踏み込んだインタビューを実施しました。
普段は現場第一でバリバリ働く社長ですが、実は中学生時代はモヒカンだった(!?)という噂や、六興実業への参画の裏側まで、ざっくばらんに語っていただきました。
隣には、現場を熟知する安達マネージャーも同席し、時折ツッコミが飛ぶ賑やかなインタビューとなりました!
中2でモヒカン、バイク10台。根っからの「現場好き」
谷中社長、今日はよろしくお願いします。まずは社長のご経歴から伺いたいのですが、学生時代はどんな感じだったんですか?
よろしくお願いします。いやあ、緊張しますね(笑)。
学生時代ですか……中2の時はモヒカンでしたね。横を剃ると威圧感が出過ぎてかっこ悪いので、ソフトなモヒカンにして、服装はボンタン。でも、学校で服装の注意を受けて一度帰宅して別の改造制服に着替えて再登校したりしてました(笑)。
悪い友達もいれば真面目な友達もいて、その真ん中でフラフラ遊ぶのが好きな、中途半端なガキでしたね。
そんな中でハマっていたのがバイクです。
高校生の頃ラーメン屋でバイトをしていたんですが、そこで「バイクでぶらぶらして遊んでるならついでに配達しろ」と言われたのが、この業界に触れた最初かもしれません。
今でもバイクが大好きで、家に10台くらいあるんですよ。アメリカンも国産も好きで、夜な夜ないじったり改造したりするのが一番の息抜きですね。
卒業後、すぐに運送業界に入られたわけではないんですよね?
はい。最初は父親の紹介で塗装や板金の仕事を始めました。でも、これが全く性に合いませんでした…(笑)。
入社してからずっと洗車と車磨きばかりで、「自分の車も磨かないのに、なんで人の車を一日中磨かなきゃいけないんだ」と馬鹿馬鹿しくなって、2週間で辞めてしまいました。今思えば子供だったんですが、当時は「やらされている感」に耐えられなかったんです。
その後は建築金物の職人を3年ほど経験しました。ビルの天井パネルを貼ったり、非常階段を作ったり。
仕事自体は面白かったし、一生懸命やりました。でも、独立したいと親方に申し出たところ、「ダメだ」と言われたんです。「ああ、ここにいても自分の自由はないな」と。
それで、また父親の紹介で軽トラ配送のアルバイトを始めたのが24歳の頃でした。実は、最初はやりたくなかったんです(笑)。
でも「家賃を払わなきゃ」と思って親父に『数日間だけバイトさせてくれ』と頼んだのがきっかけでした。それが、気づけば30年経ちましたね。
「親父を越えたい」反骨心から始まった職人の道
職を転々としていた谷中社長が、なぜこの仕事を30年も続けられたんでしょうか?
職人時代は、常に親方や現場の監督に指図されます。でも、運送は違う。
荷物を積んで出発すれば、そこから先はどういうルートで行くか、どういう段取りで荷下ろしするか、すべて自分の裁量です。
もちろん責任は伴いますが、一人の空間で自分のペースで仕事を進められる。午前中に配送を終えて、午後は何十件と集荷に回る。忙しいけれど、合間にちょっと一息つく自由もある。この「縛られない働き方」が、僕の性格にはまったんだと思います。
ちなみに親父は運送業界でも名の知れた人で、今でも72歳で現役の現場マンなんですが、そんな親父から、仕事について「バカが考えてもしょうがねえんだから、言われた通りやれ」と言われたことがあって。それがめちゃくちゃ悔しくてね。
「絶対に何も言わせないようにしてやろう」と必死に仕事を覚えました。当時は反抗的で、よく親子喧嘩もしましたよ。でも、今でも親父は越えられない壁ですね。
追い越そうと思ってやってきたけど、あの背中は永遠に抜けないのかもしれない。だからこそ、僕は「親父にできないこと(経営や新しいスタイル)」で自分なりの道を切り拓こうと思えたんです。
48歳で北総運輸の経営を担うことになった時は、どんな心境でしたか?
正直、嬉しいというよりは、責任の重さを感じました。東京オリンピックの開催が決まった頃、ユニック車に乗れるドライバーが自分しかいなかったこともあり、必然的に会社を任される形になったんです。
父親に引っ張られて気付けばこの業界に入ってきて、これまでずっと現場の人間でした。なので、現場力には自信があります。
でも、トラックに乗りながら自分で配車もやってましたが、日々追われるばかりで本当に経営者としてやるべきことには手が回らない。マネージャーの安達が入ってきてからは、今まで見きれなかった部分を少し見てくれるようになったものの、それでもやっぱりまだまだで…。
正直、とにかく自分が現場で走り続ければなんとかなるだろうと、経営についてはどんぶり勘定でした。
トラックに乗りながら配車もこなしていらっしゃったんですね。現場と経営の両立は大変だったんじゃないでしょうか?
はい、めちゃくちゃ大変でした。
特に2025年の3月は、本当に過去最悪の状況でした。車両が立て続けに3台、4台と故障して、その修理代だけで数百万円が飛んでいきました。
さらに人の問題も重なり、一気に資金繰りが悪化したんです。でも従業員の給料だけは絶対に遅らせられないから、会社の定期預金を2件解約してなんとかその場を凌ぎました。
「もう、潮時かな」「借金が膨らむ前に、綺麗に畳んで、みんなを他の会社に紹介したほうがいいんじゃないか」って安達とも何度も話し合いましたよ。
現場一筋でやってきた自負があった分、自分の代で会社を終わらせてしまうかもしれないと思い、毎日恐ろしかったです。
絶望の中で手繰り寄せた運命の糸
その極限状態の中で出会ったのが、六興実業だったわけですね。
はい、最初は営業の神代さんからの1本の電話でした。最初は「また営業か」くらいに思っていたんですが、会ってみるとすごく印象が良くて。
その後、社長の段林さんを連れてこられました。
第一印象は正直、「なんで東大まで出て、こんな渋い(厳しい)運送業界に来てるんだ?」という疑問しかなくて(笑)。当時の僕は心が荒んでいましたから、「エリートが何の用だ」と思っていたんです。
でも、いざ対面した段林さんは、なんだかすべてを包み込んでくれそうな不思議な雰囲気を持っていたんです。実際お話してみると、彼らの誠実さと物流という業界を本気で良くしようという熱量も伝わってきました。
気づけば、隠していた財務状況も、故障したトラックのことも、将来への不安も、すべてをさらけ出していました。
実はその前日、安達と「もうウチのヤバいところ、全部正直に言っちゃおうか」と冗談半分で話していたんです。でも、まさか本当にそんなことになるとは思ってもみませんでした。
いざ当日を迎えて、段林さんに自然とありのままを話している自分に驚きながらも、どこかで「あぁ、こうなることは最初から決まっていたのかもしれないな」と、不思議な縁のようなものを感じていました。
そこから一気にグループ参画の話が進んだんですね。
理屈じゃなく、まさに赤い糸を感じましたね。
後で調べて驚いたんですが、六興実業が創業した直後の2023年11月の段林さんのカレンダーに、一度流れてしまった僕とのアポイントが残っていたり、さらに段林さんが初めて登壇した千葉県トラック協会のセミナーに、安達が参加していたり(笑)。
「これはもう、赤い糸だよね」なんて笑いながら話していましたが、あのタイミングで段林さんが現れたのは、ただの偶然じゃない気がしたんです。
これまで経営については、なんとか現場を回すので精一杯でしたが、この人たちと一緒にやれば、もっと違う景色が見えるんじゃないかと。そう思わせてくれる不思議な説得力がありました。
六興実業のみなさんは、雰囲気がすごく良いんですよね。現場の人間からすると、会議って堅苦しくて苦手なイメージですが、彼らとの打ち合わせはとにかく楽しい。
メンバーの皆さんが段林さんにちゃんと意見を言っているのも新鮮でした。

段林さん初登壇の千葉県トラック協会のセミナー
「幸運の置物」と共に、50歳からの再チャレンジ
最後に、今の率直な心境と、これからの意気込みを聞かせてください。
最近は若い子にも「やりたいようにやってみな。フォローはするし、良いやり方だったら俺も盗んじゃうから」と言っています。僕もそこから学ぶことは多々ありますから。
結局、何事も正解はないし完璧な人間なんていないと思ってます。僕は社長ですが、会社を自分一人でやっているなんて一度も思ったことはありません。周りにサポートしてくれる人がいて、初めて成り立つものですから。
僕は今でも自分のことを「学びの途中のアルバイト」だと思っています。30年やってきても、現場には毎日新しい発見があるし、死ぬまで仕事に終わりはないと思っています。
そして、お客さんのニーズには極力「断らない」ことをモットーにしています。ただ配送するだけじゃなくて、なにかプラスアルファを届けたいと思っています。例えば他社がやらない現場の清掃や、ちょっとした気遣いなどです。
不思議なもので、段林さんと出会ってから仕事も増えて、経営も少しずつ好転し始めているんです。私は段林さんのことを「幸運の置物」だと思っています(笑)。
最初は後ろ向きな相談からのスタートでしたが、今は50歳を超えて新しいチャレンジができることに、純粋にワクワクしています。
六興実業と一緒に、段林さんが語ってくれた夢を追いかけてみたい。現場のことは私が何とかしますから、そこは任せてください!という気持ちですね。これからが本当に楽しみです。

六興実業段林社長
以上、谷中社長のインタビューでした!
「絶望」を乗り越えて、今は「ワクワクしている」と語る社長の笑顔がとても印象的でした。私たち広報チームも、新生・北総運輸の勢いをしっかり伝えていけるよう頑張ります!

